西洋占星術の基本ガイド

占星術の基礎知識

西洋占星術は、星座、惑星、ハウス、アスペクトという主要な要素から成り立っています。これらの要素がどのように組み合わさるかによって、個人の性格や未来の傾向を占います。

• 歴史的背景: 西洋占星術の起源は古代バビロニアに遡ります。その後、ギリシャ・ローマ時代に発展し、現代占星術の基礎が築かれました。
• 基本概念: 占星術は、星座や惑星の配置が人間の性格や運命に影響を与えると考えます。これにより、個々のホロスコープが作成されます。

占星術の主要要素

12星座は、西洋占星術における基本的な構成要素であり、黄道帯を12の区分に分けて、それぞれに対応する星座を示します。各星座は、特定の性格的特徴や傾向を持ち、個々のホロスコープにおける影響を与えます。以下は、12星座の概要です。

1. おひつじ座（Aries）

• 期間: 3月21日 – 4月19日
• エレメント: 火
• モード: 活動宮
• 特徴: おひつじ座は勇敢でエネルギッシュ、リーダーシップを発揮します。冒険心が強く、新しいことに挑戦するのが好きです。自己主張が強く、直感的で行動力があります。

2. おうし座（Taurus）

• 期間: 4月20日 – 5月20日
• エレメント: 地
• モード: 固定宮
• 特徴: おうし座は安定性を重視し、実用的で忍耐強いです。美しいものや快適な環境を好み、堅実な判断力があります。物質的な安心感や自分の価値を大切にします。

3. ふたご座（Gemini）

• 期間: 5月21日 – 6月20日
• エレメント: 空気
• モード: 可変宮
• 特徴: ふたご座は社交的で好奇心旺盛、知識を求める傾向があります。コミュニケーション能力が高く、多才で変化を楽しむ性格です。情報を収集し、考えを共有するのが得意です。

4. かに座（Cancer）

• 期間: 6月21日 – 7月22日
• エレメント: 水
• モード: 活動宮
• 特徴: かに座は感受性が豊かで、家族や家庭を大切にします。直感的で感情豊か、人や物事に対する深い感情を持ちます。安心感を求め、親しみやすい性格です。

5. しし座（Leo）

• 期間: 7月23日 – 8月22日
• エレメント: 火
• モード: 固定宮
• 特徴: しし座は自信に満ち、創造的でカリスマ的です。注目を浴びることを好み、リーダーシップを発揮します。エネルギッシュで、自己表現や達成感を求めます。

6. おとめ座（Virgo）

• 期間: 8月23日 – 9月22日
• エレメント: 地
• モード: 活動宮
• 特徴: おとめ座は分析的で実務的、細かいことに気を配ります。完璧を追求し、仕事や日常生活の効率を重視します。健康やサービス精神が強く、支援的な性格です。

7. てんびん座（Libra）

• 期間: 9月23日 – 10月22日
• エレメント: 空気
• モード: 固定宮
• 特徴: てんびん座は調和と美を重視し、公平性やバランスを求めます。社交的で、他人との関係を大切にし、平和的な解決を目指します。デザインやアートに対する感覚が優れています。

8. さそり座（Scorpio）

• 期間: 10月23日 – 11月21日
• エレメント: 水
• モード: 固定宮
• 特徴: さそり座は深い感情と変容を象徴し、強い意志を持ちます。秘密主義で、探求心が強く、困難に立ち向かう力があります。情熱的で、真実を追求します。

9. いて座（Sagittarius）

• 期間: 11月22日 – 12月21日
• エレメント: 火
• モード: 活動宮
• 特徴: いて座は自由を求め、冒険心旺盛で楽観的です。広い視野を持ち、哲学的な探求や学びに対する情熱があります。楽しい経験を重視し、真理を探し求めます。

10. やぎ座（Capricorn）

• 期間: 12月22日 – 1月19日
• エレメント: 地
• モード: 固定宮
• 特徴: やぎ座は責任感が強く、目標達成に向けて努力を惜しみません。計画的で実務的、長期的な成果を追求します。堅実な性格で、社会的な地位や成功を重視します。

11. みずがめ座（Aquarius）

• 期間: 1月20日 – 2月18日
• エレメント: 空気
• モード: 固定宮
• 特徴: みずがめ座は革新と独立心を重視し、未来志向です。自由な思考と社交的な性格を持ち、社会的な変革を目指します。独自の視点や新しいアイデアに対して興味を持ちます。

12. うお座（Pisces）

• 期間: 2月19日 – 3月20日
• エレメント: 水
• モード: 可変宮
• 特徴: うお座は直感的で、感受性が豊かです。夢や幻想、精神的な世界に対する感受性を持ち、他人に対する共感や想像力が豊かです。創造的で、芸術やスピリチュアルな探求を重視します。

各星座はそれぞれ異なるエネルギーと特徴を持ち、個人のホロスコープにおける役割が異なります。これらの星座がどのように影響を与えるかを理解することで、より深い自己理解や人生の方向性を見つける手助けになります。

西洋占星術における惑星

西洋占星術における各惑星の説明は、以下のようになります。それぞれの惑星がホロスコープに与える影響について詳しく解説します。

太陽（Sun）

• 象徴: 自己、個性、人生の目的
• 説明: 太陽はホロスコープにおいて、個人の核心的な自己、アイデンティティ、自己表現を象徴します。太陽が位置する星座は、あなたの基本的な性格や生命力、目的に対する意識を示します。太陽は自己実現や自信の源であり、あなたの内面的なエネルギーと創造性を表します。

月（Moon）

• 象徴: 感情、内面、母性
• 説明: 月は感情、無意識、内面的な状態を象徴します。月が位置する星座は、感情の表現や反応、直感的な側面を示します。月はまた、家庭環境や母性、心の安定に関連し、感受性や内面的な安心感を示します。

水星（Mercury）

• 象徴: 知性、コミュニケーション、学習
• 説明: 水星は知性、情報の処理、コミュニケーションを象徴します。水星が位置する星座は、思考のスタイル、話し方、学びの方法に影響を与えます。水星はまた、旅行や日常的なコミュニケーションにも関連します。

金星（Venus）

• 象徴: 愛情、美、調和
• 説明: 金星は愛情、美的感覚、調和を象徴します。金星が位置する星座は、恋愛や人間関係に対するアプローチ、美的な価値観、心地よさを求める傾向を示します。金星はまた、財政面や快楽にも関連します。

火星（Mars）

• 象徴: 行動力、エネルギー、闘志
• 説明: 火星は行動力、エネルギー、闘志を象徴します。火星が位置する星座は、目標に対する取り組み方、エネルギーの使い方、競争心を示します。火星はまた、衝動や欲望、戦う意志にも関連します。

木星（Jupiter）

• 象徴: 成長、幸運、哲学
• 説明: 木星は成長、拡張、幸運を象徴します。木星が位置する星座は、人生に対する楽観的な視点や拡張、学びの意欲を示します。木星はまた、哲学的な探求や社会的な成功にも関連します。

土星（Saturn）

• 象徴: 制限、責任、構造
• 説明: 土星は制限、責任、構造を象徴します。土星が位置する星座は、自己管理、忍耐力、責任感を示します。土星はまた、長期的な目標達成や規律、社会的な枠組みにも関連します。

天王星（Uranus）

• 象徴: 革新、変化、独創性
• 説明: 天王星は革新、変化、独創性を象徴します。天王星が位置する星座は、独自の考え方や変革の意欲を示します。天王星はまた、予期しない出来事や革新的な発想にも関連します。

海王星（Neptune）

• 象徴: 直感、夢、幻想
• 説明: 海王星は直感、夢、幻想を象徴します。海王星が位置する星座は、直感的な感受性、創造性、夢や理想に対する傾向を示します。海王星はまた、精神的な探求や霊的な側面にも関連します。

冥王星（Pluto）

• 象徴: 変容、権力、深層心理
• 説明: 冥王星は変容、権力、深層心理を象徴します。冥王星が位置する星座は、深い変化や再生、権力のダイナミクスを示します。冥王星はまた、潜在的な力や内面的な深さにも関連します。

これらの惑星がホロスコープにどのように配置されるかによって、個々の性格や運命の傾向が異なります。それぞれの惑星のエネルギーを理解することで、より深い自己理解や人生の方向性を見つける手助けになるでしょう。

西洋占星術のハウス

西洋占星術におけるハウスは、ホロスコープ（出生図）を12のセクションに分け、それぞれが人生の異なる領域を象徴しています。各ハウスは、星座や惑星の配置により、個人の生活の特定の側面や体験に影響を与えます。以下に、各ハウスの役割と意味について説明します。

1ハウス: 自己とアイデンティティ

• 象徴: 自己表現、外見、自己認識
• 説明: 1ハウスは「アセンダント」とも呼ばれ、自分自身の外向きな面や第一印象を示します。このハウスに位置する惑星や星座は、あなたの個性や行動様式、外見に影響を与えます。

2ハウス: 財産と価値

• 象徴: お金、物質的な所有、自己価値
• 説明: 2ハウスは、経済的な安定や物質的な所有、そして自己評価に関連します。このハウスに惑星があると、経済的な問題や価値観についての考え方が示されます。

3ハウス: コミュニケーションと学び

• 象徴: コミュニケーション、学び、兄弟姉妹
• 説明: 3ハウスは、コミュニケーションのスタイルや学習能力、兄弟姉妹との関係を示します。ここに惑星があると、情報のやり取りや学習方法に影響を与えます。

4ハウス: 家庭と感情的基盤

• 象徴: 家庭、親、感情的な根源
• 説明: 4ハウスは、家庭環境、親との関係、感情的な安定に関連します。このハウスに位置する惑星や星座は、家庭生活や感情的な安定感を示します。

5ハウス: 創造性と恋愛

• 象徴: 創造性、恋愛、子供
• 説明: 5ハウスは、自己表現の創造的な側面、恋愛関係、子供との関係を象徴します。ここに惑星があると、恋愛や創造的な活動に対するアプローチや体験が示されます。

6ハウス: 健康と仕事

• 象徴: 健康、仕事、日常生活
• 説明: 6ハウスは、仕事の環境や日常的なルーチン、健康に関連します。このハウスに惑星があると、労働環境や健康状態、生活習慣に関する傾向が示されます。

7ハウス: パートナーシップと結婚

• 象徴: パートナーシップ、結婚、対人関係
• 説明: 7ハウスは、対人関係やパートナーシップ、結婚に関連します。ここに位置する惑星や星座は、パートナーとの関係性や対人関係のスタイルを示します。

8ハウス: 変容と共有

• 象徴: 変容、共同財産、セクシュアリティ
• 説明: 8ハウスは、変容や深い変化、共有する資産やセクシュアリティに関連します。このハウスに惑星があると、変容のプロセスや共同で管理する資産についての傾向が示されます。

9ハウス: 高次の学びと冒険

• 象徴: 高次の学び、旅行、哲学
• 説明: 9ハウスは、教育や旅行、哲学的な探求に関連します。このハウスに惑星があると、学びのスタイルや冒険心、哲学的な見解に影響を与えます。

10ハウス: キャリアと社会的地位

• 象徴: キャリア、社会的地位、目標
• 説明: 10ハウスは、キャリアや社会的な地位、人生の目標に関連します。このハウスに惑星があると、職業的な目標や社会的な影響力についての傾向が示されます。

11ハウス: 友情と社会的ネットワーク

• 象徴: 友情、社会的ネットワーク、未来の目標
• 説明: 11ハウスは、友情や社会的なネットワーク、将来の目標に関連します。このハウスに位置する惑星や星座は、友人関係や社会的な活動、未来に対するビジョンを示します。

12ハウス: 無意識と隠された側面

• 象徴: 無意識、秘密、精神的な健康
• 説明: 12ハウスは、無意識の領域や隠された側面、精神的な健康に関連します。このハウスに惑星があると、内面的な探求や潜在意識に影響を与える傾向が示されます。

基本データ:

さて以上の点を踏まえて、ホロスコープを読んでみようではないか

太陽・蟹座8ハウス

深い感情的な変容や自己の再発見を経験します。家族やパートナーとの共有に強い関心があり、感情的な変化を通じて成長します。資源の管理や遺産、財務に関するテーマが人生の大きな部分を占めるでしょう。

月・牡牛座6ハウス

感情的な安定と実用的な日常生活のバランスを求めます。仕事や健康、日常のルーチンに安心感を感じることが重要です。安定した環境での仕事や、心地よい生活習慣を好むでしょう。

火・水・木・金星が獅子座　9ハウス

知識や学び、哲学的な探求が強調されます。冒険心と創造的な表現が豊かで、外国との関係や高等教育に関心があります。自信を持ち、自己表現やリーダーシップにおいて強い影響力を持つでしょう。人とのコミュニケーションや学びの場での活躍が見込まれます。

海王星・天王星やぎ座2ハウス

財務や価値観に関する革新的なアプローチを持つ可能性があります。安定を求めつつも、変化や革新に対する感受性があります。新しい価値観や収入源を見つけることで、独自のアプローチを取るでしょう。

冥王星さそり座12ハウス

内面的な変容と潜在能力: 冥王星が12ハウスに位置することで、内面的な変容や潜在能力の開発が重要なテーマとなります。無意識の領域や過去のトラウマ、深層心理に対する強い感受性を持ち、内面的な浄化や再生のプロセスを経験するでしょう。秘密や隠れた側面と向き合い、深い心理的な洞察を得ることが求められます。

ASC（アセンダント）さそり座12ハウス

強い存在感や神秘的な魅力を持ち、自己の深層に対する強い興味があります。強い感受性と洞察力を持ち、他者との関係において深い結びつきを求める傾向があります。

ミスティア

魂月

これだけでも、基本的な考え方の傾向がつかめるね。

そうじゃの。ここが最低限分かれば、その人間の心の輪郭というものが浮かび上がってくる。ただしこれは持って生まれた性質くらいに考えたほうが良い。

人間なんぞ、生きてきた環境でいくらでも変わる生き物だからの。

ミスティア

魂月

9ハウスに星が集まっているけど、これはどんな意味があるの？個人天体が勢ぞろいで面白いな。

うーむ、そうじゃの。

さすがはこの図書館に遠路はるばる来るだけの、冒険心や知識への探求心が現れておるなぁ、といった印象を受ける。

ミスティア

魂月

どういう事？なんか関係あるのかな。

「ステリウム（stellium）」は占星術で使われる用語で、複数の惑星が同じサイン（星座）やハウスに集中している配置を指す。主に三つ以上の惑星が同じサインやハウスに集まる配置のことじゃ。これにより、そのサインやハウスが特に強調されるのである。

集中力と強調

このステリウムが形成されるサインやハウスには、特別な強調がなされるのじゃ。例えば、獅子座にステリウムがあれば、自己表現や創造性、リーダーシップの特徴が一層際立つのじゃ。このため、そのサインの特性が、個人の性格や行動に大きな影響を及ぼすのじゃよ。

エネルギーの集中

ステリウムがあると、そのサインやハウスの領域にエネルギーが集中する。

このため、その領域のテーマが特に重要となり、他の領域よりもそのテーマに対する関心や活動が強くなる傾向があるのじゃ。例えば、9ハウス（哲学と冒険）にあつまると、 高等教育や哲学的な探求、冒険に対する興味が強調される。

強調される特性

ステリウムに含まれる惑星の種類や性質によって、その領域での特性や課題が強調されるのじゃ。例えば、太陽、月、金星が同じサインにある場合、個人のアイデンティティや感情、愛情の表現に強い影響が出るのじゃ。

このため、そのサインやハウスのテーマが非常に重要な要素となり、他の惑星の影響もこの集中に沿った形で現れるのじゃよ。

挑戦と成長

ステリウムは、強い集中があるため、関連する領域での挑戦や成長の機会を示す。

集中することでその領域での成功や達成感を得られる一方で、過度の偏りや緊張も生じることがあるのじゃ。

このため、ステリウムが示す領域でのバランスを取ることが重要なのじゃ。エネルギーをどのように使うか、どう調整するかを意識することが必要なのじゃ。

という事じゃ、わかったか？おぬしの智慧と創造への探究がここに詰まっておるという事じゃ。

ミスティア

魂月

バランスをとる。。。図書館に籠りっぱなしじゃなくて、もっと別のこともしたほうがいいってことなのねー。

（困ったな、これ以外興味があまりない・・・）

ふふん、新しい趣味を探すのだAniMoonよ。余がたくさん教えてやろう。
続きじゃ

ドラゴンヘッドやぎ座2ハウス

財務的な安定や自己価値の確立が人生の課題となります。物質的な成功や実用的な目標に向かって努力し、安定した基盤を築くことが重要です。

ドラゴンテイルさそり座8ハウス

過去の感情的な変容や共同資源に関するテーマが、今世での成長に影響を与えています。過去のトラウマや変化に対処し、深い内面的な洞察を得ることが求められます。

ミスティア

魂月

これは何を表しているの？

ありていに言えば、おぬしの課題じゃの。まあ頑張るんじゃぞ。

ミスティア

魂月

ええええええ何それ気になる

次回まで待っておれ。復習しておくのだぞ。

参考資料

ウェブサイト

• Astro.com – 無料のホロスコープ作成ツール
• Cafe Astrology – 詳細な占星術リソース

ミスティア